エンディングノートとは人生の終わりに向けて自分が遺したいことや希望を記録するものです。家族や関係者が遺された資産を処理するために役立つだけでなく自分が大切にしていることを伝え、自分の意志を残すためにも書くことが大切です。しかしエンディングノートにどのようなことを書いてよいのか、書かない方がよいのかについて注意点があります。ここではエンディングノートに書いた方がいいもの・書かない方がいいものについて解説します。
エンディングノートに書いておくべきこと
葬儀や埋葬方法について
自分が亡くなった場合に、葬儀会社や家族が希望に沿った形で葬儀や埋葬を行うためにも、希望する葬儀や埋葬方法を記録することが重要です。
遺言について
デジタル遺品は、アカウントやパスワードの管理が必要であり、そのため、アカウントの処理が困難なことがあります。本人以外がアカウントの管理方法がわからなかったり、パスワードを知らなかったりすると、アカウントの処理ができなくなってしまいます。
希望する医療措置について
デジタル遺品には、プライバシーが侵害される可能性があることがあります。例えば、メールアカウントの中には、プライバシーに関わる情報が含まれることがあります。これらの情報が、知らない人に見られてしまうと、プライバシーが侵害されることになります。
重要書類の管理方法について
デジタル遺品には、法的な問題が生じる可能性があります。例えば、SNSのアカウントには、知人や家族などが不適切なコメントを書き込むことがあるため、権利侵害や名誉毀損などの問題が発生する可能性があります。また、遺された家族や関係者がアカウントにアクセスすることによって、プライバシーや情報漏洩、個人情報保護法に違反することになる可能性があるため、法的な問題が発生する場合もあります。
著作物の処分方法について
自分が所有する著作物の処分方法について、家族や関係者が処分方法を把握する為にもどのように行うのかを書き込むことが重要です。
家族に伝えたい思いについて
家族に伝えたい思いや感謝の気持ちについてエンディングノートに記録すれば、遺された家族や関係者が自分自身の思いを知ることができ、心に残るメッセージを伝えることができます。
希望する遺品の管理方法について
自分が所有する遺品の管理方法について、どのように行うのかを書き込むことが重要です。家族や関係者が、遺品の処分方法を知ることができます。
家計簿の記録について
自分が所有する家計簿の記録方法について、どのように記録しているかを書き込むことが重要です。家族や関係者が、家計簿の記録方法を知ることができ、自分の財産を把握することができます。
エンディングノートに書かない方がいいもの
パスワードやアカウント情報
エンディングノートに、自分が利用しているアカウント情報やパスワードを書き込むことは、セキュリティ上のリスクがあります。家族や関係者に渡す場合も、直接渡すのではなく、専用のパスワード管理ソフトや、暗号化したファイルなどを利用することが重要です。
関係者に対する不満や不平等な取り扱いについて
エンディングノートに、家族や関係者に対する不満や、不平等な取り扱いについて書き込むことは、トラブルの原因となることがあります。エンディングノートは、遺された家族や関係者が、トラブルを回避するために利用するものであるため、ポジティブな内容にすることが大切です。
誹謗中傷や秘密の暴露について
エンディングノートに、誹謗中傷や秘密の暴露について書き込むことは、法的な問題を引き起こすことがあります。エンディングノートは、自分自身や家族を守るために利用するものであるため、適切な内容にすることが重要です
精神疾患や認知症について
精神疾患や認知症について書き込むことは、遺された家族や関係者に混乱をもたらすことがあります。自分自身が、精神疾患や認知症の症状を抱えている場合は、医療機関や専門家に相談することが重要です。
未履行の約束について
未履行の約束について書き込むことは、遺された家族や関係者に不安や迷惑をかけることがあります。自分自身が、未履行の約束を抱えている場合は、遺言書に記載することがおすすめです。
人間関係のトラブルについて
人間関係のトラブルについて書き込むことは、家族や関係者に不安や迷惑をかけることがあります。自分自身が、人間関係のトラブルを抱えている場合は、専門家に相談することがおすすめです。
まとめ
エンディングノートには、自分が遺したいことや希望を記録することができます。遺された家族や関係者が、自分自身の思いや希望を知ることができるだけでなく、自分自身があとで後悔しないようにするためにも、書くことが大切です。適切な内容を記録することで、家族や関係者が、トラブルを回避することができます。エンディングノートを作成する際には、自分自身の思いや希望を記録するだけでなく、家族や関係者のためにも適切な内容を書き込むことこそが大切なのです。
