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相続手続に向けて生命保険の加入状況を わかっていないとどうなる?

生命保険の確認とは?

遺産相続をスムーズに進めていくために、被相続人(お亡くなりになった方)が生命保険に入っているか、入っている場合はどの生命保険に入っているか確認・整理しておく必要があります。

どの生命保険に入っているか分からないと死亡保険金などを受け取れないことや受け取りに時間がかかることがあります。請求には期限もあるためなるべく早い確認が必要です。

今回は生命保険の確認の手順・失敗しないためにはどうすればいいか、初心者の方へ向けて説明・解説をしていきます。

生命保険の確認を初心者が進めるための手順2ステップ

生命保険について確認する必要があるのは以下です。

・被相続人はどこの保険会社を利用していたか

・加入保険の内容はどのようなものか受取人は誰になっているか

その手順を2つのステップに分けてお伝えしていきます。

ステップ①被相続人の身の回りから生命保険の有無を確認

まず、被相続人の身の回りの物から生命保険について調べます。

・保険に入っていることの証である保険証券の有無

・銀行口座を見て保険料が引き落としされていないか

(会社員の場合は給与として引き落としされていないか)

・郵便物として「ご契約内容のおしらせ」が届いていないか

ネット保険の場合は明細がオンライン上に残っていることがあります。パソコンやスマホのブックマークや閲覧履歴などから確認することも可能です。より身近なものの例として契約している生命保険会社の名前が入ったタオルやメモ帳・ペンなどが見つかることがあります。

それらがあれば保険会社に問い合わせをして必要書類の持参と共に契約の照会ができる可能性があります。

また、被相続人が会社員であった場合には、年末調整時に提出する保険料控除の書類への記載がないか勤務していた会社への問い合わせを行うこともできるでしょう。

ステップ②加入している保険内容を確認する

保険の契約内容には様々な種類があり、内容によっては死亡保険金が支払われないものも存在します。保険会社の確認ができた後は、保険金額・保険期間(終身保障なのか期限があるのか)ついて確認をしておくことがとても重要です。

また、受取人が指定されている場合には受取人から保険会社に連絡をして請求手続きに必要な書類の確認をしておくのが良いです。

受取人が指定されている場合には固有の財産として扱われますが、指定されていない場合には相続財産としては含まれず、「みなし相続財産」として相続税の控除対象となります。

生命保険の確認で失敗しないためのポイント

次に生命保険の確認で失敗しないためのポイントを2つご紹介します。

ポイント①できるだけ早く確認をして手続きを進める

先述してきたように保険金の請求には期限があり、相続人を指定されている場合はその方でないと請求ができない等、かなり忙しいスケジュールの中で確認や手続きを進めていくことになります。

特に被相続人が予期せず急逝された場合は親族間でのトラブルやいざこざも起きやすくストレスも溜まりやすい状況ができてしまいます。

そうならないためにも親族間で事前に話し合いをし、確認をしておくことが大事です。

ポイント②どうしても分からないこと不安に思うことは専門家に相談する

遺産相続という状況が初めての方は特に不安も大きいかと思います。

親族内で詳しい人がいて頼ることが可能であれば良いですが、専門家に相談することも1つの手段といえます。相談料が必要となる場合もありますが優しく寄り添い不安ごとを解決してくれるはずです。

まとめ

以上、遺産相続に際しての生命保険の確認について説明・解説をしてきました。

生命保険の確認も遺産相続において重要なポイントであるといえます。相続をスムーズにトラブルなく進めるためのお力になれれば幸いです。