厳選 厳選

せっかくなら万全の対策を 葬式の希望を伝える 

お葬式の規模や形式、誰を呼ぶかなど、自分のお葬式について、希望を持っている人もいるのではないでしょうか。亡くなってしまったあとでは、希望を伝えることができないため、生前にご家族に伝えておくなど、準備をしておくことが大切です。 

遺族も故人の希望がわかっていると、準備がしやすく、負担の軽減にもつながります。 

そこで、この記事では、お葬式の希望の伝え方についてご紹介していきます。 

お葬式の希望の伝え方

まずは、お葬式の希望の伝え方として、以下の3通りの方法を紹介します。 

・生前に家族へ伝える 
・遺言書やエンディングノートに書き残す 
・専門家に依頼する 

それぞれ解説していきます。 

生前に家族へ伝える

最もおすすめなのが、生前に家族や親族へ希望を伝えておくことです。自分で伝えることで、誤解を招くことが少なく、希望通りのお葬式となる可能性が高くなります。 

費用などの理由で実現が難しい場合も、家族と相談して、別の納得できる方法を探すことが可能です。家族と一緒に、葬儀社と相談するのもいいでしょう。 

自分も家族も納得したお葬式とするためにも、生前に自分で家族へ希望を伝えるのがおすすめです。 

遺言書やエンディングノートに書き残す

お葬式についての希望は、遺言書やエンディングノートに残しておくこともできます。 

ただし、遺言書やエンディングノートを家族が見る前に、お葬式が開かれてしまう可能性があります。遺言書やエンディングノートに希望を残す場合は、家族へ遺言書エンディングノートにお葬式の希望を書いてあることを伝えておきましょう。 

また、遺言書に葬式についての希望を残したとしても、法的な効力がありません。遺言書の内容には、法的な効力が生じるものと、生じないものがあり、お葬式の希望については、効力が生じないものに当たります。 

遺言書にお葬式についての希望を残したとしても、必ず実現されるわけではない、ということは知っておきましょう。もちろん、遺族が故人の希望を尊重したお葬式を開いてくれる可能性はあるので、遺言書やエンディングノートに希望を記載しておくことは、無駄ではありません。 

専門家に依頼する

生前に、自分で司法書士や葬儀社などへ依頼するのも可能です。 

生前に司法書士と死後事務委任契約を結ぶと、役所への手続きやお葬式など、死後の事務手続きを行ってもらえます。葬儀社も、会社によっては生前予約が可能です。 

ただし、家族が生前予約を知らない場合は、家族から葬儀社へ連絡されず、別の葬儀社に依頼してしまう可能性があるため、必ず家族へ伝えておきましょう。 

また、予約から長期間経過している場合は、契約当時の料金から値上がりし、希望通りの内容でお葬式が開けない場合や、葬儀社が倒産してしまっている場合があるため、注意が必要です。 

契約前に、定期的に契約内容を見直しができるか、倒産した場合に前払金の保証があるのかなどを確認しておきましょう。 

希望する内容も決めておく

自分のお葬式の希望を伝えるなら、大まかな内容も決めておきましょう。 

家族と相談できるなら、自分がどんなお葬式にしてほしいのかを伝え、それから内容を相談して決めていくのがおすすめです。家族と相談したあと、葬儀社などで生前相談を行うと、より具体的な内容を決めることができます。見積もりも出してもらえると、費用の準備もしやすくなります。 

事前に決めておくと良い、主な内容は以下の通りです。 

・葬式の形式 
・葬式の宗教 
・葬式の内容 
・納骨の方法 

それぞれ紹介していきます。 

葬式の形式を決める

まず、お葬式の形式を決めましょう。友人や仕事関係など、一般の方を幅広く招く「一般葬」や、家族・親族だけで行う「家族葬」、儀式を省略して火葬する「直葬」など、お葬式の形式はいくつかあります。 

「たくさんの人に見送ってほしい」、「静かに見送ってほしい」など、自分の希望に沿う形式をお選びください。 

葬式の宗教を決める 

お葬式の宗教も決めておきましょう。一般的には、本人が信仰していた宗教か、家が信仰している宗教の形式で行います。日本国内では仏教葬が多いです。付き合いのある菩提寺があるなら、菩提寺も伝えておいてください。 

無宗教の場合は、葬儀の宗教を決めておきましょう。もし、無宗教葬儀を希望する場合は、決める内容が多くなることや、親族関係者とのトラブルが考えられるため、家族や葬儀社に相談しておくのがおすすめです。 

葬式の内容を決める

葬式の規模や喪主、会場、参列者といった大まかな内容も決めておきましょう。 

特に誰を呼ぶのかは重要です。友人や知人、仕事関係など、どの程度の関係の方まで連絡するかによって、参列者数や会場の規模が変わってきます。予算との兼ね合いもあるため、家族と相談しておくのが、おすすめです。 

納骨の方法を決める

先祖代々続く家のお墓がある場合は、そのお墓への納骨が主流です。ですが、近年では無宗教の方が増えたことや、子供への負担を減らすために納骨堂や永代供養、樹木葬、散骨などを選ぶ方も増えています。 

希望がある場合は、納骨の方法も決めておくといいでしょう。 

葬式の希望があるなら家族に伝えよう

お葬式の希望の伝え方について紹介しました。 

生前に自分のお葬式の希望を伝えておくのは、本人にも家族にとってもメリットがあることです。事前にどのような内容にするか決めておくことで、スムーズにお葬式の手配ができますし、費用も準備できます。なにより遺族の心の負担も減らせます。 

どんなお葬式をしてほしいか、希望がある方は、ぜひ家族に伝えてみてください。