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相続する不動産のローン残高と団体信用生命保険加入状況を徹底チェック!安心して相続できる対策は?

土地や住宅などの、不動産を相続する場合、住宅ローン残高を確認する必要があります。住宅ローン返済中の不動産を相続する場合、不動産だけでなく、住宅ローンも相続する必要があるからです。 

しかし、住宅ローンの残高をどのように確認していいのか、わからない方もいるのではないでしょうか。 

そこで、この記事では不動産を相続する際に、住宅ローンの残高を確認する方法を紹介していきます。被相続人がご存命でも亡くなられた後でも、確認できるので、ぜひ参考にしてください。 

住宅ローンの残高確認方法

住宅ローン残高の確認方法は以下の3通りです。 

・借入金融機関のウェブサイトで確認 
・返済予定表で確認 
・残高証明書で確認 

それぞれ詳しく解説していきます。 

借入金融機関のウェブサイトで確認

借入金融機関のインターネットバンキングサービスに加入している場合、借入金融機関のウェブサイトで、住宅ローンの残高を確認可能です。 

多くの金融機関は、インターネット上でさまざまな手続きが行える、インターネットバンキングサービスを導入しています。金融機関のインターネットバンキングサービスに加入していると、預金の残高や入出金明細はもちろん、住宅ローン残高もインターネットで手軽に確認可能です。 

ただし、金融機関によっては、インターネットでの住宅ローン残高照会に対応していないこともあります。インターネットバンキングサービス自体を導入していない場合もあるため、借入金融機関が対応しているかどうかは、金融機関にご確認ください。 

返済予定表で確認

住宅ローンの残高は、住宅ローンを契約した金融機関から、郵送される返済予定表でも確認できます。 

返済予定表とは、返済を開始する前後に金融機関から郵送されてくる書類で、ローン返済までの予定が記載されています。 

返済予定表は一度目を通したら、そのまま保管している人がほとんどです。被相続人がご存命なら、この機会に返済予定表の保管場所を確認しておくといいでしょう。 

残高証明書を確認

金融機関から郵送されてくる残高証明書でも、住宅ローンの残高を確認できます。 

残高証明書は、年末調整や確定申告で、住宅ローン控除を受けるために必要な書類です。毎年10月〜11月に金融機関から郵送されてきます。借入時期によっては、初年度分のみ1月中旬頃の郵送になることもあるため、ご注意ください。 

もし残高証明書を紛失してしまった場合は、金融機関の窓口で再発行できます。再発行する場合は、返済用口座の通帳や印鑑などの用意が必要です。用意するものは、事前に借入金融機関でご確認ください。 

なお、残高証明書の再発行には、多くの金融機関で再発行手数料が必要です。 

団体信用生命保険の加入の有無も確認

住宅ローンが残っている不動産を相続する場合は、団体信用生命保険(以下、団信)に加入しているかどうかも確認しましょう。 

団信に加入していた場合、ローンの残債は保険金から支払われるため、遺族は残債を支払うことなく不動産を相続できます。 

団信は住宅ローン返済中に万が一のことがあった際、保険金によってローン残高が支払われる保険です。ほとんどの住宅ローンでは、借入時の条件として、団信への加入が求められます。 

万が一、団信に加入していなかったり、保険料を滞納などの理由で団信が失効していたりした場合は、住宅を相続した方が債務を引き継いで返済しないといけません。 

ローン残高が膨大な場合は、相続放棄も検討する必要があります。 

ただし、相続を放棄した場合は、住宅ローン債務だけでなく預貯金や有価証券なども相続できなくなるため、慎重にご検討ください。 

団信加入の有無や住宅ローン残高を確認してみましょう 

住宅ローン残高の確認方法について紹介しました。 

相続する不動産のローン返済が不安な方は、団信に加入しているかどうかを確認するのがおすすめです。団信に加入していれば、ローンの残債は保険金で支払われるため、遺族は安心して不動産を相続できます。 

万が一、団信に未加入なら、住宅ローンの残高を確認しておくのがおすすめです。住宅ローンの残高は以下の3つの方法で確認できます。 

・借入金融機関のウェブサイトで確認 
・返済予定表で確認 
・残高証明書で確認 

事前にどれくらいローン残高があるのかを確認し、誰が返済していくのか、あるいは相続を放棄するかなど、親族で話し合っておきましょう。