最近よく耳にするようになりました【終活】。イメージ的には身辺整理、財産分与、葬式の方法、この3つが一番に思い浮かびます。しかし意外と重要なのが親戚、友人、知人の名簿です。この記事では生前に親戚、友人、知人の名簿を作ることがなぜ必要なのかがわかります。
親戚、友人、知人の名簿がなぜ必要なのか?
葬儀とは当事者にならないと何が必要で何が必要ではないのかわからないものです。親戚、友人、知人の名簿がどのような理由で必要なのか考えてみましょう。
参列者人数のおおまかな予測ができる
葬儀となった場合に、考えないといけないのがどのくらいの規模の斎場で葬儀等を行うのか。参列してもらう故人の近親友人関係は必要な情報です。
訃報がスムーズになる
親戚リストに関しては、故人と近しい間柄の親戚は故人以外も把握しているかもしれませんが遠い親戚などは接点がなく認識していない可能性もあります。
友人・知人リストは、自身が亡くなった際に、連絡をするべき人ですので大事な情報です。
終活における名簿作成手順
終活において親戚、友人、知人の名簿が必要であることは認識できましたね。では具体的にどのように作成すればよいのか順を追って確認しましょう。
1.年賀状等であらかじめリスト化されている事も多いですが、訃報を通知する連絡先の一覧作成を行う。
2.親戚なのか友人・知人なのかわかるように整理を行う。
3.友人・知人の場合それは会社関係なのか友人関係なのかをカテゴリー分けして整理する。
終活における名簿作成でよくあるミス 3選
・名簿を作成したのは良いが、携帯電話などのリストを用いたので関係性が薄い人が多い名簿になってしまった。
・緊急に連絡を行う重要性が高い人なのかそうでないのかわからない名簿になって困惑した。
・名前・住所の誤字脱字があり書面送付の際失礼になってしまった。
終活名簿作成で失敗しないためには
故人を偲んでいただく為の書面で相手方に嫌な思いはさせたく無いですよね。終活名簿作成で失敗しない為に気を付けることをまとめてみました。
親戚、友人、知人の名簿に記載すべき情報
・氏名
・住所
・連絡先
・関係性(親族・友人・会社・趣味関係等)
親族であれば父方なのか母方なのか、会社であれば会社名や所属、趣味関係ならばどの趣味関係の人等。
終活ではここまでの情報で完結している人がとても多いようですが、本当に大事なのは以下です。
・生前お別れしたいかの有無
・もしもの時に知らせる必要の有無
・葬儀に呼ぶのか呼ばないのか
・書面のみの通知でよい(葬儀が終わり落ち着いた後書面連絡)のか
・自分にとってどのような間柄の人物なのか
相手が自分に何をしてくれてお世話になったかなど記載すると、ご家族がお礼を言う際に心のこもったお礼が出来ます。言われた相手も、自分が故人にとって大事な人だったのだと改めて認識できますのでより故人を偲ぶことが出来ますね。
まとめ
もしもの時は急にやってきますので、後悔しないためにも出来る時にやれることは行っておきましょう。終活で親戚、友人、知人の名簿を作る事で、忘れかけていた思い出も蘇ります。終活は終わらせるだけの活動ではありません。
これからの人生を前向きに自分らしく生き抜く為の準備です。資産や人との関係性をきちんと整理することで大切なものは何か順序立てて再認識できますね。きれいに纏められた名簿を託された家族や親族の心の中には、名簿の中身同様の濃い思い出が残ると思います。形式的な挨拶にならない為にも、思い出とともに名簿を作成しましょう。