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財産目録は40歳から書き始めた方がいいって本当?理由やメリットについて紹介

平均寿命から考えて40歳代が人生の「折り返し地点」あるいは、「後半戦」ともいわれます。「折り返し地点」であり「後半戦」が始まる40歳から財産目録を書き始めた方が良いといわれることがあります。 

本記事では、なぜ40歳から財産目録を書き始めた方が良いか、またその理由についてご紹介します。

財産目録いつから始めたらいい?  

実際に財産目録を書き始めるのは、いつから始めても問題はありません。また始めなければならないという義務もないです。常に自分の財産状況を把握しておきたいと考えている人であれば、社会人になってから書き始めて、毎年更新している人もいるでしょう。 

また65歳で定年退職を迎えた節目に財産目録を書き始める人もいます。すでに子どもは独立し、これから第2の人生も始まるという時期です。 
そのため実際に財産目録の作成を始めるとすれば、思い立った時ともいえます。しかし冒頭にもご紹介したように、40歳は人生の「折り返し地点」であり、人生の「後半戦」が始まるといわれます。 

財産目録は、40歳のいわば1つの節目に自分自身や家族のことを振り返りつつ、将来に向けて悔いのない人生を歩むために作成します。財産目録を作成することで、将来のライフプランを立てられるようになるでしょう。

また自分に万が一のことが起きた場合、残された家族に手間や迷惑をかけさせないために財産目録を作成しておくこともあります。

これからの人生のため、また残された家族のためといった理由で財産目録を作成することが多いです。 

そもそも財産目録は何を書けばいい? 

財産目録は、保有している財産を一覧化し一つ一つの内容をわかるようにしたものです。財産目録には資産と負債に分かれており、資産が現金や預貯金、不動産、生命保険、株式などがあり、負債は金融機関からの借入金や、住宅ローンの残債などがあります。 

財産目録を作成しておくことで、例えば生命保険の見直しの必要性を考えることや、資産を売却して負債の返済を早めることなどを考えられます。また自分に万が一のことが起きた場合に、残された家族の相続手続きなどの手間を減らすことも可能です。 

財産目録の作成40歳から始めた方が良い理由とは 

実際に財産目録の作成を40歳から始めたとした場合、どのような理由からか気になる人も多いでしょう。その理由についてご紹介します。 

貯金など金融資産が貯まり始める 

40歳は子育ての真っ最中ではあるものの、すでに住宅を購入していることや、将来に向けた貯金、老後生活に向けた資産運用などを行って、資産が貯まり始めている時期といえます。 

主に次のような資産があります。 

・現金や預貯金 
・不動産 
・株式など 
・生命保険の死亡保険金 
・自動車 など 

負債が急に増え始める 

40歳はすでに住宅購入していることが多く、また貯金などの金融資産が貯まり始めていると同時に、負債も増えている時期です。資産として住宅を持っているものの、負債として住宅ローンの残債があったり、子どもの教育資金のために教育ローンを利用していたりします。 

主に次のような負債があります。 

・借入金 
・住宅ローンの残債 
・教育ローンの残債 
・自動車ローンの残債  など

40代は生活習慣病や三大疾病を発症しやすくなる 

40歳になるとこれまでの生活習慣から糖尿病などの生活習慣病になる恐れがあります。生活習慣病は、食が偏ることや、運動不足によるもの、喫煙や飲酒が多いこと、仕事の忙しさから休養が取れないことで起こりやすくなります。 

 また生活習慣をきっかけとして、日本人の死因上位にあたる「がん」「心疾患」「脳血管疾患」のいわゆる三大疾病に発症する可能性が高まります。 

つまり40歳になると、万が一のことが起きて亡くなるリスクが高まってしまうため、家族のために生前整理に向けた活動として財産目録を書き始めることがあるでしょう。 

財産目録を作成することでどんなメリットがあるか 

財産目録を作成しておくことで、自分自身と残された家族の両方に対してメリットがあります。 

現在の自分が保有する財産を把握できる 

所有する資産や負債を正確に把握しておくことは、将来の自分や家族のために大切なことです。財産目録を作成すれば、現在の資産や負債を一覧化するため、今後のライフプランを立てやすいでしょう。 

ライフプランを立てるにあたって、現在保有している資産をどのように活用していくのか、また負債はどうやって減らしていくのかを考えることで、今後の人生をどう歩んでいきたいかを考える機会となります。 

残された家族や親族の相続に活用できる 

もし自分が亡くなった場合、残された家族や親族は相続に向けて手続きを進めなければなりません。残された家族は亡くなった人名義の財産を洗い出す必要があり、その財産を分割します。もし財産目録がなければ、財産の把握や処理に時間と労力がかかってしまいます。 

また相続税の申告手続きも行わなければならず、最長でも10カ月以内に遺産分割から相続税申告まで行うため、時間があるようでほとんどありません。 

財産目録を作成しておけば、残された家族や親族で適切に相続手続きを進められるようになります。

遺言書を作成しやすくなる  

もし遺言書を作成することを考えている場合、あらかじめ自分自身が保有する財産を把握するところから始める必要があります。遺言書の作成において、「配偶者に○○の土地と建物を相続」や「子どもの○○銀行の預金を相続」という書き方もできます。 

しかしより正確に遺言書を作成するのであれば、遺言書の別紙として財産目録を添付しておけばわかりやすく間違いもなく相続が可能です。遺言書を正確に作成するためには財産目録が必要となります。 

万が一の時に備えて早めに財産目録を作っておきましょう 

40歳は人生の「折り返し地点」あるいは、「後半戦」といえて、財産目録を作成した方が良い理由として、資産や負債の拡大によるため現時点の財産の把握した方が良い点や、若い頃と比べると生活習慣病や三大疾病にかかりやすい年齢に入った点を紹介してきました。 

もし万が一のことが起きた後では遅いため、40歳になったところから財産目録を書き始めると良いです。これからの人生と残された家族のために、財産目録を作成することをおすすめします。