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終活における財産調査で見落とせない重要なポイント!借金や未払い税金などの負債確認の方法を徹底解説

終活において財産調査は最も重要な作業の一つです。自分の死後、遺族は相続のため財産調査に奔走しますが、本人が残した調査資料ほど貴重な情報源はありません。財産調査では負の遺産、借金や負債についても確認します。ここでは財産調査とは何か、特に負債の確認について解説します。終活における財産調査の参考にしてください。 

財産調査とは 

財産調査とは個人の財産がどれくらいあるか、どのような資産があるかを調べるものです。本人の死亡後、相続問題が発生したとき、遺族は全ての資産、財産を調べあげなくてはなりません。

全ての財産が明らかになっていないと、相続はおろか遺産分配協議にも入れないからです。本人が財産に関して、何も告知せずに亡くなると、遺族は財産調査において、大変な労苦を強いられます。終活にあたり、本人が財産調査を行い、財産目録を作成しておけば、遺族は相続の決定がしやすくなるようです。

財産調査では借金、負債といった負の遺産も明らかにしておかなくてはなりません。借金、ローン、未払いの税金なども相続の対象です。財産調査によって、プラスの財産とマイナスの財産を精査すると、遺産分配をどうするか、相続放棄をするべきか、が見えてくるでしょう。

マイナスの財産が上回れば、相続放棄を検討します。相続放棄は相続の発生後3ヶ月以内に申述書を提出しなければならないので、自分の死後、早急に手続きを進められるよう、準備しておく必要があります。財産調査は特に負債の確認こそが重要といえるかもしれません。 

負債の確認 

負債の確認は財産調査の極めて重要な項目です。負債、負の遺産、マイナスの資産とはどのようなものか、再確認しておきましょう。借金などは本人の記憶が曖昧なケースもありうるので、財産調査におけるマイナス資産の確認方法も併せて掲載しておきます。 

借金 

他者から借りたお金が残っていないか、財産調査で明らかにします。全ての通帳を手元において、精査しましょう。銀行や信販会社から届く郵便物があれば確認し、コピーをとってエンディングノートに貼付けておくとよいですね。知人から借りたお金は、残金を確認し借用書と照合します。 

ローン 

住宅ローン、車のローン、分割払いなどがいくら残っているか、何年残っているかを把握しておきます。明細書があれば全て取っておきましょう。ローン残高が不明な場合、借入先に連絡し、残高証明書を発行してもらいます。ネットバンキングのカードローンを利用すると、通帳が存在しないものも多いようです。パソコン、スマートフォンから確認できるよう、ID、パスワードをエンディングノートに控えておくことをおすすめします。 

未払いの税金、賃貸料、クレジットカードの支払い 

税金や住宅の賃貸料が未払いになっていると、負の遺産として、遺族に引き継がれます。クレジットカードの支払いなども次代に引き継がれてしまうので、納付する、繰り上げ返済をするなどして、財産を整理しておくとよいでしょう。郵便物の中に督促状や支払い明細書があれば、そこから注意深く精査していきます。 

終活における財産調査 

終活における財産調査はプラスの財産とマイナスの財産を全て網羅して、明らかにしていきます。後の世に残される人々が、負債を目にして戸惑わずにすむよう、正確に調べておきましょう。遺言書に書き残す、エンディングノートに記載するといった作業が前提ですが、日頃から家族に負債がある旨を話し、理解を得ておくとよいようです。

財産調査によって明らかになった負債は、できる限り返済し、整理して後顧の憂いを防ぎます。負債を秘匿する行為は、相続の争乱を引き起こす要因となりかねません。 

終活における財産調査は、特に負債の確認が重要となります。生前から家族に負債の有無を話し、理解を得ておきましょう。財産調査が完了すれば、全ての財産を一覧表にして、財産目録を作成します。相続放棄の決定を左右するので、全ての資産を精査し、特に負債の確認を確実にしておきましょう。