終活を検討している際、お墓をどうするかは考えておくべきことの一つでしょう。どのようなお墓を自身が希望するか、生前に決めておくことでご家族も安心します。
それでは、生前にどのような方法で希望するお墓を検討すればよいか、どのようなお墓の種類があるかをご説明いたします。終活を検討されている方、これから終活をしようとしている方はご参考にしてください。
生前にお墓の希望を伝えるメリット
それでは、終活の際にお墓の希望をご家族に伝えておくメリットは、どのようなものがあるでしょうか。
お墓のデザインを選べる
生前にお墓の希望を伝えるメリットとして、自身が希望するお墓の種類を伝えることができます。お墓を建てたい場所、デザインや石材なども希望を伝えておくことができます。ご自身で実物を見に行き、比較して選ぶのも良いでしょう。
家族の負担を減らせる
生前にお墓の希望を決めていなければ、ご家族はお葬式や相続でバタバタする中、負担が増えてしまいます。生前にお墓の希望をご家族に伝えておけば、死後にご家族がお墓を決める手間も省け、ご家族の負担を減らすことができます。
家族のお墓の予算を話し合える
墓地にお墓を建てる場合、予算は一般的に150~500万円かかります。永代供養墓や共同墓地は一般的に数万円~数十万円となります。金額に大きな違いがあるため、終活のタイミングで予算を決めておくこともメリットといえるでしょう。
お墓の希望を選ぶ際のポイント
次に、お墓の希望を選ぶ際に、押さえておきたいポイントについてご説明いたします。
どのタイプのお墓を希望するか
お墓にはさまざまな種類があり、どのようなお墓を選べばよいか悩まれる方もいらっしゃるでしょう。お墓には、下記のような種類がございます。
・墓地と契約をしてお墓を建てる家墓
・遺骨を安置する施設である納骨堂
・樹木の下に納骨をする樹木葬
・寺院が管理する永代供養墓や集合墓
どのようなお墓が良いか、生前に施設などを見にいっておくことも良いでしょう。
宗教
家墓の場合、ご自身やご家族の宗教と結びついていることが一般的です。お墓を管理している寺院の宗派によって、戒名などが細かく決められているケースもあります。
もし宗派にとらわれずお墓を建てたい場合は、民営墓地や公営墓地という選択肢もあります。終活の際に、宗教も考慮に入れて希望のお墓を決めておくことも重要です。
終活のタイミングでご家族と話し合って、ご自身の宗派のお墓が良いか、宗派にとらわれずにお墓を建てたいかしっかりと話し合っておきましょう。
アクセス
お墓の希望を考える際に、お墓のアクセスも重要となります。ご家族が行くのに便利な場所にお墓を建てるほうが、ご家族の負担は減るでしょう。電車やバスで行くことができるか、また車で行く際に駐車場が近くにあるかなどもポイントとなります。
しかし、ご自身が気に入っている場所にどうしてもお墓を建てたいということもあるでしょう。終活のタイミングであれば、ご家族でしっかり話し合って場所を決めることができます。
お墓の管理はしっかりしているか
お墓を建てる場所が、お墓の管理をしているかも重要なポイントです。墓地の敷地内がちゃんと清掃されているか、トイレや水回りの設備がきれいかなど確認しておきましょう。
墓地の管理がしっかりしていれば、ご家族も負担が減ります。お墓の管理体制を確認する際は、ご家族と一緒に行って、意見を聞きつつ参考にしましょう。
まとめ
今回の記事では、終活にあたってお墓の希望をどのように伝えるか、お墓を選ぶ際のポイントをご説明いたしました。
終活のタイミングでお墓の希望を考え、ご家族に伝えておくことは、のちのちのご家族の負担を減らすことにもつながります。終活の際に、しっかりとご家族とも話し合って、準備をしておきましょう。