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お墓の相続や購入時期のタイミングで大きな差が!生前墓選びで得られるメリットと失敗しないポイントを解説

近頃は、自分が亡くなった後に周りに迷惑をかけないようにと、早くから「終活」をスタートさせる人が増加傾向にありますが、その中の1つ「生前墓」が注目されているのをご存知でしょうか。 

近年では、急速な少子高齢化やおひとり様の増加、子供の自立などによる核家族化など、家族の在り方や価値観も変化してきました。そんな時代背景から「亡くなった後のことを任せられる人がいない」なんて声も多く聞こえてきます。中でも、お墓をどうするか問題は、皆さんが死を考えるうえで、必ずといって直面する課題ではないでしょうか。 

そんなお墓への不安を抱えられる方、残された遺族に負担を負わせたくない方は、生前の早いうちにお墓を決定しておくことをオススメします。 

ここでは「お墓」選択の流れから、失敗しない為に押さえておきたいポイントまで解説していきます! 

生前墓とは?生前にお墓を決定すべき理由を解説! 

生前にお墓を決めることは「寿陵(じゅりょう)」と呼ばれ、古来から長寿や子孫繁栄、家庭円満など縁起の良いこととされています。一昔前までは、先祖代々のお墓を継承する形が一般的ではありましたが、継承問題や、死後まで婚家や夫に縛られたくないというような、お墓に対する価値観も時代の変化と共に徐々に変化してきました。特に若い人を中心に「自分のお墓を建てたい」と購入を選択肢に入れており、もはや購入の方が主流となっています。 

生前にお墓を準備しておくことで得られるメリットは大きく3つあります。 

相続税が課せられない 

お墓のことを民法上では祭祀(さいし)財産と言い、通常、資産や不動産などの相続財産に対し、祭祀財産は「非課税の財産」となります。皆様の中には、相続財産の一部をお墓の費用に当てようと終活プラン入れられている方もいるのではないでしょうか。もちろん、自分の貯めたお金から購入することに変わりはないのですが、お墓は相続税がからないことに加え、固定資産税や不動産取得税もかからないので、同じお墓であっても、生前と生後、どちらのタイミングで購入するかで、その差数十万円の差が出る事例もあるのです。 

自分が決めた場所やデザインなど、納得のいくお墓に入れる 

承継の場合は、今あるところからの移動はできませんが、お墓を購入するとなると自分の思い出の場所やロケーションの良い場所を選択でき、かつ自分好みのデザインで建てた特別なお墓で眠ることができます。 

家族への負担の軽減 

自分の死後、残された家族達が選択を迫られる場面は多くありますが、お墓もその一つ。まだ悲しみが癒えていない家族たちへ、お墓選びに掛ける労力は出来ることなら背負わせたくないですよね?また、もし急な死を遂げた場合でも、生前墓があることで、スムーズに納骨の準備に入ることができるので遺族も安心を得られます。 

また最近では、お墓を立てない永代供養や納骨堂、散骨、樹木葬も人気を伸ばしています。お墓を建てるとなれば、数十万~数百万の出費になるのに対し、お墓がない場合は最小限に費用を抑えられ、また、駅近の納骨堂など立地の良い場所を選べば気軽に参拝に行けるというメリットを兼ね備えています。 

しかし、これら生前墓もメリットばかりではありません。定期的な管理や、納骨前に維持費がかる場合もあるので、それらを踏まえたうえで、購入を決定するようにしましょう。 

お墓を決定するまでの手順 

お墓を決定する際には、まず、承継者がいるかどうか確認しましょう。祭祀承継は相続と異なり、被相続人からの指示がない場合は地域の習わしによって決められます。注意したいのは、承継者には拒否権がないこと。管理問題など、後々の親族感で押し付け合いのトラブルになる発展するようなケースもありますので、家族で話し合ったうえで決定しましょう。 

また、新しく購入する場合には①立地②施設の管理体制③予算をよく考えて決定することが重要です。実際に見学に行き、後々お墓にお参りに来る人、引き継いでいく人の目線で考え、問題点はないか確認しておきましょう。 

失敗しないためのポイント 

人はそれぞれ置かれている環境が違えば、理想とする最期も十人十色です。しかし、自分の意見だけでお墓を決定してしまうと、逆に残された遺族の負担になってしまったり、お墓がないことで、偲ぶ場がなく寂しい想いをされるようなことになってしまいます。上記でも述べた通り、生前墓のメリット、デメリットをしっかり押さえたうえで。家族との話し合いを重ね決定しましょう。