使わなくなったクレジットカードは、どのように解約したらいいのでしょうか。
手続きが面倒だと思ってしまうかもしれませんが、基本的には電話で解約を伝えればOKです。
自分でクレジットカードを解約する方法
最も簡単なクレジットカードを解約する方法は、契約者本人がカードの裏面に記載されている番号に電話して、解約を申し出る方法です。
そのほか、Webやアプリでログイン機能があるクレジットカードの場合は、会員サイトから解約を申し込むこともできます。
電話でクレジットカードを解約する流れ
・クレジットカードの裏面の番号に電話をかける
・解約したい旨を申し出る
クレジットカードを解約する手順は、電話で解約を伝えること。たったこれだけです。必要書類などもありません。
カードには電話の受付時間も記載されていますので、クレジットカード会社の営業時間内にかけてください。
解約時に電話口で聞かれること
電話オペレーターからいくつか確認事項を質問されますので、回答しましょう。5分程度もあれば、すべて完了します。
・氏名
・電話番号
・住所
・クレジットカード番号
・解約理由 など
本人以外がクレジットカードを解約する方法
クレジットカードを持っている方が亡くなった際、家族が代わりに解約手続きをすることになるでしょう。
その場合は、本人が解約をする時とは少し手順が異なります。
本人以外がクレジットカードを解約する流れ
1.故人のクレジットカードを探す
2.すぐに解約を進めていいか確認
3.カード会社に電話で解約を申し出る
4.必要書類を送付する
詳しい手順について解説いたします。
STEP1. 故人のクレジットカードを探す
故人の財布、机や棚の引き出しなどからクレジットカードを探します。カードを使い分けている場合もあるので、1枚だけとは限りません。
下記の7つのクレジットブランドのマークがついているものが、クレジットカードです。
VISA、JCB、Mastercard、AMERICAN EXPRESS、Diners Club、DISCOVER、UnionPay
STEP2. すぐに解約を進めていいか確認
手続きを始める前に、今すぐカードを解約しても問題ないか確認しましょう。
クレジットカードを解約する前にチェックすべき注意点3つ
・年会費のあるカードか確認
・カード払いで自動引き落としされるものはないか確認
・家族カード、ETCカードで利用停止したら困るものはないか確認
①有料の年会費が発生するクレジットカードか確認
年会費がある場合、カード入会月を起点に年会費が請求されます。
カード表面の「有効期限」に記載されている「月」が入会月になりますので、次にその月がくるまではクレジットカードの解約を無理に急ぐ必要はありません。
②自動引き落としされているものがないか確認
・電気・ガス・水道などの公共料金
・携帯電話
・インターネットの利用料 など
クレジットカードで自動引き落としを整理しないまま解約してしまうと、料金の延滞となってしまいます。
不要なサービスは先に解約を済ませましょう。
もしご遺族がサービスの利用を引き継ぎたいのであれば、名義人や支払い方法の変更が必要です。
順番としては、銀行口座を解約する前に、クレジットカードの自動引き落としを整理した上でカードの解約を進める流れがよいでしょう。
③家族カード、ETCカードで利用停止したら困るものはないか確認
本人のクレジットカードとは別に、家族用のカードや、ETCカードなどがないか確認しておきましょう。
クレジットカードを解約したら、それらの付随するカードも利用できなくなります。
STEP3. カード会社に電話で解約を申し出る
クレジットカードの裏面の番号に電話をかける
・解約したい旨を申し出る
・電話で「故人のクレジットカードを解約したい」と伝えればOKです。
カードには電話の受付時間も記載されていますので、クレジットカード会社の営業時間内にかけてください。
解約時に電話口で聞かれること
電話オペレーターからいくつか確認事項を質問されますので、回答しましょう。
・名義人(故人)のフルネーム
・名義人(故人)の生年月日
・名義人(故人)の住所
・カードの暗証番号(わかれば回答)
・連絡者と名義人(故人)の続柄 など
STEP4. 必要書類を送付する
確認のために、戸籍謄本・住民票(除票)・死亡診断書などの公的書類のコピーの送付を求められる場合があります。
指定されたものを送ったら、解約手続きは完了です。
クレジットカードに未払金がある場合の注意点
もしクレジットカードに分割払いなどの未払い分がある場合は、債務扱いとして相続対象になります。
もし相続放棄をする場合は、相続開始を知ってから3ヶ月以内に手続きが必要になります。
債務を相続する場合は、解約の電話をする際に、カード会社から案内される支払い方法に従ってください。
クレジットカードの解約についてよくある質問
クレジットカードの解約に、身分証明書などの必要書類はありますか?
基本的には、クレジットカードの解約の際に提出を求められる書類はありません。
ただし、本人以外が解約手続きをする場合には、戸籍謄本・住民票(除票)・死亡診断書などの公的書類のコピーを求められる場合があります。
亡くなった家族のクレジットカードをそのまま使っても大丈夫ですか?
ご遺族であっても、故人のクレジットカードを利用することはできません。
解約手続きを行ってください。
故人のクレジットカードに溜まっていたポイントはどうなりますか?
クレジットカードのポイントが相続できるかどうかは、カード会社の規約によって異なります。
ただ、大半の会社は相続の対象とはせずに、契約者の死亡時にポイントは失効となります。
航空会社のマイルだけは相続対象です。手続きをした上で、引き継ぐことができます。
故人のクレジットカードにチャージされていた電子マネーはどうなりますか?
チャージされていた電子マネーは相続対象です。
クレジットカードに電子マネーやプリペイド機能が一体化されているものも多くありますから、忘れず確認しておくとよいでしょう。